廃食油はなぜ飛行機の燃料になる?
天ぷら油のような廃食油が、航空燃料(SAF)の原料になる理由を短く説明します。「作れる」ことと「足りる」ことは別の問いです。
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#1日1問 バイオエコノミー
廃食油が飛行機の燃料になるのは、油を、従来のジェット燃料と同じように使える燃料へ作り替える技術(HEFA)がすでに確立しているからです。ただし、この燃料は単独ではなく、従来のジェット燃料に混ぜて使います。
なぜ?
資源エネルギー庁によると、SAF(持続可能な航空燃料)は廃食油などを原料に作られ、従来の石油由来のジェット燃料と比べてCO2削減効果があると考えられています。現在、製造方法として確立しているのが、廃食油などを原料とするHEFAという技術です。国際規格では、従来のジェット燃料に混ぜて使うことが求められ、混合は最大で50%までとされています。
日本でも、廃食用油を原料とする量産規模のSAF製造設備が実際に作られています。一例として、コスモ石油は堺製油所の構内に設備を完成させ、2025年3月に竣工式を開きました(同社の発表)。
なお、燃焼すればCO2は出ます。SAFが「削減」につながると考えられているのは、原料が育つときにCO2を吸収しているという考え方に基づき、原料の栽培から輸送までを含めたライフサイクル全体で排出量を計算するためです。
ここだけ覚える
「燃料にできる」ことと「必要な量が集まる」ことは別です。 原料になる廃食油の量には限りがあり、需要が増えれば不足や価格の上昇が起こりやすくなります(資源エネルギー庁も、廃食油は世界的な需要の増加で供給が不足し価格が高騰していると説明しています)。技術があっても、原料の量が足りなければ供給は増えません。
より詳しく
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参照資料
- 資源エネルギー庁「飛行機もクリーンな乗り物に!持続可能なジェット燃料「SAF」とは?」(エネこれ、政策を推進する側の解説記事。ページに公開日の明記なし). enecho.meti.go.jp
- コスモエネルギーホールディングス「国内初となる国産SAF大規模製造設備の竣工式を開催」(2025年3月7日発表、事業者自身の発表). cosmo-energy.co.jp